「TOEFL(ITP)ハイスコアに話す力は必要?」
私の結論は「ITPであっても話す力は必要」です。まず、TOEFLには幾つか種類があって、大学や留学選考に利用されるTOEFLはITPが多いです。このITPにはスピーキングテストはありません。ただ、TOEFLは数冊のテキストを行えばハイスコアが取れる性質のテストではありません。英語4技能(聞く、読む、話す、書く)を底上げする事によって、TOEFLの点数も上がって行きます。何より、話せない事は聞き取れない可能性が高いです。話す力を育てる事は、リスニング力を向上させ、ライティング力も格段にレベルアップします。楽しみながら取り組みましょう。
「話す力」を育てる
- 中学生レベルの英語で話す
- 英語のプレゼンを暗記する
- スピーチコンテストに出てみる
- 英語で会話する友達を作る
1.中学生レベルの英語で話す
「英語を話す」時、難しい構文を使ったり、英語っぽい発音でペラペラ話せたら良いな、と思うことはありませんか?私にもそんな風に思っていた時期がありました。だけど、一番大切な事は「伝えたいことが伝わる」事だと思います。話したい事があるけど、自分が話せる英語で会話するしかない場合、部分的な意図しか伝わりません。英語は知っている単語を上手く組み合わせて、無限に作り出すイメージで話すと良いと思います。例えば、既に完成された英文を暗記して、会話で使う事もありますが、それよりは、話す内容をそのまま知っている英語で作り出す事が重要です。簡単な単語、文法で大丈夫です。まずは中学生レベルの英語を使って、自分で英文を作り出せるように練習してみましょう。
2.英語のプレゼンを暗記する
プレゼンのある学生はラッキーだと思います。作った原稿を暗記しましょう。プレゼンのクラスの無い学生は、自分で課題を出して取り組んでみましょう。プレゼンはスマホで動画を撮ってみると、自分の表情や唇の形が観察出来るので、気づきにくい部分の癖を知る事ができます。留学先で気づいた事の一つに、多くのアメリカ人の学生が、楽しいことを話す時は楽しそうに話す、という事があります。日本人に比べて、彼らは2〜3割増で楽しそうに見えました。その時、話す時の表情も英語の一部なんだと気がつきました。また、唇の形については、英語話者の方が話の内容を判断する際の、材料の一つにしていると言われています。正しい唇の形を意識しながら発音すると良いです。
プレゼン練習の流れ
- 英語の原稿を書く
- Grammarlyで英文校正を行う
- NaturalReaderで英語の音を確認
- 原稿を暗記する
- スマホで撮影
- 動画を確認
- 気づきをメモに書き留める
GrammarlyとNaturalReaderについては、「勉強法:書く力」で紹介しています。どちらも無料で利用できます!
3.スピーチコンテストに出てみる
スピーチコンテストに出場するとなると、とても練習します。大抵の人は暗記をして挑むことになると思いますが、これがとても良いです。覚えた原稿の一部が、自分の一部となって、あるとき英会話の中でも出てきます。この本番に向かって取り組む緊張感や、コンテストに出場するんだという臨場感が、より英語を定着しやすくしてくれます。無料で参加出来るものも多いので、学内、学外問わず挑戦してみると良いです。
4.英語で会話する友達を作る
一度留学をすると、英語を話す友達は簡単に出来ます。私は帰国後、大学を卒業して数年経ちますが、今でも留学で知り合った友達と交流があります。ただ、留学に行く前は、アメリカ人の友達を作るのはハードルが高いです。確かに、所属する大学にもアメリカからの交換留学生がいましたが、その子達からみたら、私はたくさんいる日本人の内の一人で、あえて私と友達になる必要もないのでは?という気持ちもあって、話しかけに行くこともなかったです。それに、その子達の目的は「日本語を話すこと」なので、「英語を話したい」私とはマッチしないだろうな、とも思いました。私と同じ悩みを持つ学生も多いと思います。ここはお金で解決しましょう。実際に私も利用していた、おすすめオンライン英会話のリンクを貼っておきます。こちらのデメリットはネイティブ講師の予約で追加料金が発生してしまうことです。私はフィリピンやセルビアの先生のレッスンを受けていました。フリートークも良いですが、おすすめは少し硬めのテキストに沿って授業を進めていくタイプのレッスンです。一人では勉強したくない時でも、誰かと一緒なら進められることもありますし、何より語彙を増やす良い機会です。私も実際にレッスンで学んだ単語がTOEFLの問題で出てきたり、日常会話の聞き取りで役に立ったりしました。合わなければ、無料体験だけでやめたら大丈夫です。
月額6,480円でレッスンが24時間受け放題!
TOEFLはITPであっても「話す力」が必要。ハイスコアを取るためには全体的な英語4技能(聞く、読む、話す、書く)の底上げを行う必要がある。それぞれの技能は、互いに関連していて、並行して学ぶことによってシナジーを生む。英語は知っているだけでは意味がない。使える英語の習得を目指す。
【思い出の1枚】
アメリカで人気のスーパーマーケット「ウェグマンズ(Wegmans)」で購入した生牡蠣。一緒に生牡蠣を食べたアメリカ人の友達は、後日その子の友達から「生牡蠣は味わってはダメ。飲み込むものよ」と聞かされたそう。私の住んでいた地域では、生食の魚介類はほとんど食べられていないようだった。余談だが、友達の家に遊びに行った時、その子の家の猫ちゃん2匹ともお刺身を食べなかった。ちなみに家族みんなに持参したお刺身を振舞ったが、罰ゲームのような気まづい雰囲気が漂ってしまった。