留学情報

授業の様子

「講義はどんな感じ?」

留学先での講義の様子が心配になる気持ち、よく分かります。結論から言えば、大丈夫!何とかなります。第一に受け入れ先の海外の提携校は、年日本からの留学生を受け入れていて、言語の壁がある学生に対してのノウハウを持っています。講義の中で提示される課題についても、学内システムのパソコン経由で確認出来るように配慮されている事も多いです。確かに、授業中の説明だけで課題を理解するのは難しいですが、PC経由で文字情報として確認出来る場合は、ほとんど問題にならないと思います。

 

私が受講したクラス一覧

  • 経営理念
  • アカデミックライティング
  • ガラス細工
  • デザインと色彩理論
  • グローバルビジネス
  • 中小企業の経営管理
  • ビジネスコミュニケーション
  • マイクロ経済学

 

おすすめはみんなで作る系の講義

留学先では、授業を通して現地の学生と友達になる事も醍醐味の一つです。友達が出来やすい科目としては、「みんなで何かを作る系」の講義になります。これは留学前、どんなクラスを受講しようか悩んでいた時、アメリカ人の教授の先生にアドバイスされた事です。実際、先生のおっしゃった通りでした。写真は、ガラス細工のクラスで、実際に私が作ったピアスです。クラスでは、作品作成の課題も多く、時間外の活動が多くあり、大抵の場合複数名で作業を行なっていました。混ぜる材料の割合や順番、道具の操作方法など、お互い確認し合う工程の中で、自然と会話が始まり、実際にクラスを通してお友達も出来ました。「作る系のクラス」では、友達が出来ないかもしれない、という不安にも解決策の一つとして有効なので、受講をおすすめします。ただし、「芸術系=みんなで作業」とは限りません。私はもう一つ、芸術科目で「デザインと色彩理論」という講義を受講しましたが、こちらは一人でもくもく系のクラスで、講義もレクチャータイプであったため、クラスメイトとの交流はほとんど無かったです。受講する講義を選ぶ際、シラバスから内容が想像しにくい場合には、担当教諭に相談してみると良いです。自分では相談しにくい場合には、留学生をお世話してくれる先生に、代わりに聞いてもらうようにお願いしてみましょう。後から後悔するより、ずっと良いです。

ガラス細工のクラスで製作したピアス。粒の揃った美しい球体を作るのは難しい。

人生の勉強になった「中小企業の経営管理」

留学先の講義で、特に印象に残っているクラスが、「中小企業の経営管理」です。アメリカでは、企業して自分のビジネスを持つ、スモールビジネスの考えが広く普及しています。日本よりずっと、自分でビジネスを持つ人が多いです。このクラスでは、最終的に自分のビジネスを計画して発表する事がゴールでした。9人位の少人数クラスでしたが、学んだ事は多かったです。担当の教授は、車で20分位の隣町にある、名門大学の所属で、私の大学には掛け持ちでクラスを持たれているようでした。実際にビジネスコンサルタントとして現役で活動されており、実際のビジネスの現場で起きていることを題材に、企業する上で気を付けるべき事について、私たちに教えてくださいました。その一つが「パートナーの裏切り」です。アメリカには幾つかのパートナーシップがあり、どの形態の契約をビジネスパートナーと結ぶかによって、相手の負債を肩代わりしなくてはならない責任などを負う事があります。先生によると、だいたい50%のパートナー経営は、何らからの形で終焉を迎える、という事でした。それが恋人であれ、夫婦であれ、友人であれ、始めた当初は愛し合っていたり、息がぴったり合っていても、ビジネスを経営する中で、少なからずトラブルが起き、約半数のビジネスは終わる、というのです。また、初めから裏切るつもりでパートナーシップを結ぶ詐欺もいるようです。アメリカ人からビジネスをやらないかと誘われたら、パートナーシップの契約内容によく目を通してから返事をするようにしましょう。


課題が多かったアカデミックライティング

私は大学3年生でしたが、新入生(1年生)のクラスで基礎科目のアカデミックライティングを受講しました。クラスは週に3回あり、毎回課題が出されました。留学前から、アメリカの課題は多いと言われていましたが、実際多かったです。ライティングのテキストは、「良い文章」であるため、「書く」という課題と並行して「読む」事が求められました。当然ですが、ただ読むだけではダメで、そこからどう思ったのか、あるいは作者の意図は何か、と言った事をグループでディスカッション出来るくらいには読み込む必要がありました。週に3日もクラスがあると、明後日のクラスに課題を間に合わせる必要があります。もちろん、他にもクラスを持っているので、中々ハードでした。グループディスカッションでは、何も話さないのが一番やばいです。ただでさえ、言語の壁があり、他の学生の足でまといになりがちなので、とにかく皆に迷惑をかけたくない一心で、しっかり準備をしていきました。

 

現地の学生と友達になりやすいのは、みんなで作る系の講義。それとは別に、自分のキャリアに必要だと思う講義は、自分の興味関心に基づいて自由に選べば良い。

ABOUT ME
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大学3年生の時、奨学金でアメリカ長期留学を実現。経済、ビジネス、芸術などを学ぶ。春、秋ともに留学先の大学で学部長賞を受賞。英語スピーチコンテストで優勝経験あり。現在は企業に就職し、翻訳、通訳を含む業務に従事している。 学生時代の英語スコア ◾️TOEFL550(大学1年次) ◾️TOEIC915(大学3年次) ◾️英検1級(大学4年次)